あの日見上げた夏空に

晴れた日も雨の日も。なつきの日常と心の声。
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起こされて悔しい

彼とは付き合い始めたばかりで
目が合うのも、笑い合うのも、手をつなぐのも
何もかもが幸せで嬉しくて。

ずっとずっとこの時間が続けばいいのに。
家になんか帰りたくないな。
ずっとずっと・・・

すると突然、唐突に 聞きなれた声が降ってきて
「な、そう思うだろ?な?」
無理やり目を開けて、隣で寝てる旦那の
やけに大きな声の寝言に起こされたと気付いた。

もう一度続きを、と慌てて目をつむったけれど
それからしばらく寝付けなかった。



夢の中の彼は、高校の時ずっと大好きな人だった。
夢と同じ幸せな時間が高校3年の時に少しの期間あった。
その期間が過ぎたら、苦しくて切ない恋になった。
卒業前に「別れよう」と言われた。
花火を水につけたみたいにジュッと音がして
でもいつまでも細い煙が出ているように
私の中にいつまでも残ってなかなか消えなかった。


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