あの日見上げた夏空に

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たまには夢で

夢の中におばあちゃんがでてきた。

実家の台所に、母と、おばあちゃんがいる。
おばあちゃんが亡くなって2年経った今も
実家におばあちゃんがいることの方が私にとっては自然なこと。
夢の中ではおばあちゃんもまだ普通に元気に生活していて
私も何も不思議に思わない。

目が覚めた瞬間「あ、おばあちゃんに会えた」と思うと
得をした気分になる。


2年前、お葬式が終わってしばらくは
ヒカリがめそめそしていた。
「夢にひぃばあちゃんが出てきたよ」と泣きながら起きてきた朝もあった。
「夢でまた会えて、よかったね」と言ったら
「でも起きて、ひぃばあちゃん死んじゃったって思い出して…」
とまた泣きだした。

ヒカリの話を母にしたら
「人は2度死ぬって言うからね」と言った。
1度目の死は肉体が死んだ時。
2度目の死は、人の記憶からなくなった時。
思い出されているうちは、誰かの心の中で生きていられる。
「ヒカリちゃんに思い出してもらって、
 おばあちゃん 死んだ後も幸せだね」と母が言った。


ヒカリもコウキもおばあちゃんにはよく遊んでもらった。
会うたびに認知症が進んでいくおばあちゃんだったけれど
子どもたちなりにそれを自然に受け入れていた。
子どもたちが何年生になったのかとか
昼ご飯を食べたのか食べないかとか
学校はいつまで休みなのかとか
そんなことを忘れても、子どもたちにはどうってことなかったし
それよりも、難しい折り紙の折り方(柿とか、帆かけ舟とか)を
迷うことなく作り上げるおばあちゃんを尊敬していたみたい。
実家にいる時は、おばあちゃんの部屋に入り浸って過ごす時間が多かった。


ヒカリももうめそめそしてないし、
私もおばあちゃんのことを思い出しても涙は出ない。
実家に行ってもおばあちゃんの部屋は片付けられて
仏壇に写真が飾られているだけになった。
でも時々は、夢の中に出てきてほしいな。
普通におばあちゃんと会話したいよ。たまには。



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